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911至上主義からの脱却? ポルシェ「ケイマン GT4 クラブスポーツ」に試乗

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911至上主義からの脱却? ポルシェ「ケイマン GT4 クラブスポーツ」に試乗

 「911こそが、ポルシェのトップスポーツカーであるというイメージを崩したくない」という、マーケティング上の配慮がポルシェにはあったのではないか、と私は考えているけれど、オープンボディ専用のボクスターならばともかく、それをベースにクーペ化したケイマンの走りのポテンシャルが、より大きくて重たい2+2ボディの後端にエンジンをマウントした911のそれを凌駕してしまうことは理の当然だ。

 ところがポルシェは、このケイマンをモータースポーツ用車両として積極的に利用してこなかった。そこにはフラッグシップ・モデルとしての911への配慮があったのだと思う。しかし、シリーズ中、これまででもっともレーシーなルックスをアピールするケイマン GT4を見た瞬間、私は、こうした“配慮”、いま流行の言葉で言えば“忖度”の時代が終わったのだ、と悟ったのである。

 サスペンションやブレーキ関係を中心に、多くのコンポーネンツを“サーキットに最も近い911”モデルであるGT3から譲り受け、自然吸気時代の911 カレラSからの贈り物である3.8リッター・エンジンを搭載するのが、ケイマンGT4である。くわえて、より高いエンジン冷却性能や、サーキット走行に照準を合わせた空力性能獲得ためのボディキット、そして、もちろんよりファットなタイヤ、いっそう低くセットアップしたシャシーなど、その装備は確かにGT4の名に恥じないものだ。

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