産経ニュース

30年も虐待され続けたクマ、保護されて1年後に元気な姿を見せる

GQ JAPAN GQ JAPAN

記事詳細

更新


30年も虐待され続けたクマ、保護されて1年後に元気な姿を見せる

 30年にわたって虐待され続け、昨年やせ細った姿で保護されたヒグマのフィフィ。あれから1年。彼女はどんな姿で自由なクリスマスを迎えるのだろう。

 Words: Masako Iwasaki

 30年にわたり虐待されてきたヒグマが発見された時の様子 出典:PETA

 約30年前、ペンシルベニア州のロードサイド・ズーに一頭のメスの子グマが連れられて来た。「ロードサイド・ズー」とは、道路に面した商業施設に付帯する小規模な動物園を指す。設備の整った大規模動物園と比べて飼育環境が劣悪であるケースも多く、動物福祉の観点からたびたび議論の俎上に上がる施設だ。

 フィフィと名付けられたそのヒグマは、無理矢理ショーに駆り出され、芸を披露させる毎日を送ってきた。飼育環境はやはりひどいもので、健康面のケアはおろか、まともに餌も食べさせてもらえない日々が10年間に渡り続いたという。

 このロードサイド・ズーは今から20年前に閉鎖したが、フィフィは解放されなかった。動物園のスタッフは、あろうことか床面にコンクリートを打った小さな檻にフィフィを閉じ込め続けたのだ。檻の中には粗末な木の小屋があるだけで、他には何もない。30歳のヒグマにはとても見えないほど痩せ細り、体表は皮膚病に覆われていた。

続きを読む

このニュースの写真

  • 30年も虐待され続けたクマ、保護されて1年後に元気な姿を見せる