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メンズスーツのトレンドは「クラシック回帰」というけれど…

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メンズスーツのトレンドは「クラシック回帰」というけれど…

 メンズスーツのトレンドは、クラシック回帰であるといわれる。そんなに単純ではありません、と長谷川喜美はいう。

 Text&Photo: Yoshimi Hasegawa

 Illustrations: Naoki Shoji (portraits)

ミラノのサルトリア、ムゼラ・デンベックを率いるジャンフランチェスコ・デンベック氏自身もクリップ型ブレイシズ愛用者のひとりだ

 ミラノのサルトリア、ムゼラ・デンベックを率いるジャンフランチェスコ・デンベック氏自身もクリップ型ブレイシズ愛用者のひとりだ。

 このところ、メンズファッションにおけるスーツスタイルのトレンドはクラシック回帰だと言われている。しかし、これを単純にクラシックへの回帰現象と捉えるのには抵抗がある。

 メンズファッションは過去からのモチーフにインスピレーションを得て、その記号をリファインすることで歴史が作られてきた。「流行は繰り返す」とはよく言われる言葉だが、1920年代に流行したオックスフォード・バグズからインスピレーションを得た幅の広いトラウザーズ、いわゆるベルボトムが1970年代に流行したのもその一例だろう。

 現在のクラシック回帰とされる傾向のなかで、私自身は見えるトレンドと見えざるトレンド、この双方に注目している。

 まず、見えるトレンドではブレイシズ(米語のサスペンダー)の流行が面白い。この流行と関連してトラウザーズ(和製英語のパンツ)も変化している。股上は深くなり、ベルトよりもサイドアジャスターを選び、それにクリップ型ブレイシズを付けるのが現在のトレンドだ。

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