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クラシックカーが世界中で高騰しているのはなぜか?--クルマの値打ちが変わった!

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クラシックカーが世界中で高騰しているのはなぜか?--クルマの値打ちが変わった!

 フェラーリ250GTO、60億円!俳優マックイーンの最後のクルマ、ポルシェ930ターボ、2億4000万円!ランボルギーニ・カウンタック、創立50周年で1000万円から1億円に!!価格ロケット上昇中のコレクターズ・カーの世界をご案内しよう。

 Text: Jun Nishikawa, Masayuki Tanitsu, Takashi Koga

 Illustration: Koji Toyama

 驚くべき数字がある。毎年8月に米西海岸で開催されるクルマ好きの祭典“モントレー・クラシック・カー・ウィーク”におけるオークション事情を振り返ってみると、この10年で出品台数はほぼ倍増、落札総額はなんと6倍にまで膨れ上がっているのだ。落札率は7割前後でさほど変わっていない。ということは1台あたりの落札額は10年前よりざっと3倍になっているということである。

 もちろんこれはモントレーだけの現象ではない。クラシックカーの相場は軒並み上昇を続けており、今では80~90年代の「ネオクラシックス」まで価格を上げはじめている。

 一連の上昇相場をバブルと見る向きもある。空冷時代のポルシェ911のように何万台も生産されたにもかかわらず、中古車相場が跳ね上がったのはその一例で、この先はじける可能性がまったくないとはいえない。事実、一部のモデルには下げ止まり傾向もある。価値が上がったことでどこかで朽ちかけていた個体が復活したりして、一時的に供給過多になってしまったのだ。

 金銭価値が上がること自体は、当のクルマにとっていいことだったりする。早い話が、価値があると分かれば人は手入れも怠らない。これまで100万円の価値もないと思われてきた空冷ポルシェを500万円かけて新車のコンディションに戻す酔狂な人は、よほどその個体に思い入れがない限り、いないだろうが、1000万円で売れるとなれば500万円かけてもお釣りがくるわけで、レストレーションに俄然精を出したくなるに違いない。

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