産経ニュース

【学芸員リレーコラム】(6)キラ役の保志総一朗氏も出演 豪華な音声ガイド

コラム

【学芸員リレーコラム】(6)キラ役の保志総一朗氏も出演 豪華な音声ガイド

更新 okt1701060001

 会期も残すところ僅(わず)かとなった「メカニックデザイナー 大河原邦男展」北九州会場。最終巡回地である当館は、本展ならではの豊かな鑑賞体験を得られる最後の場所だ。

 文字情報や解説を読み込み、絵解きをする感覚で鑑賞するのか。逆に一切の情報を見ずに作品と対話するのか--作品の鑑賞方法はさまざまであり、その中で何に重きを置くかは鑑賞者に委ねられている。しかし本展では、敢えておすすめの鑑賞法を提示したい。それは音声ガイドを利用しての鑑賞だ。

 展示の主軸である「企画資料」や「設定資料」は、アニメーション制作の流れや舞台裏を伝えるものだ。アニメ作品では制作された文脈に非常に意味があり、「なぜこの作品が誕生したのか」「この形になるまでにどのような過程があったのか」ということを抜きにして、その作品をしっかりと味わうことはできないのである。もちろん作品タイトルごとに解説パネルはあるし、各作品の制作年や画材も明示しているが、音声ガイドではより具体的な制作の過程や転換点が説明されるうえ、大河原邦男氏本人によって生々しい制作秘話が語られる。作品を眺めるだけでは気付かないことに出会えるはずだ。

 出演は大河原氏の他に、保志総一朗氏(「機動戦士ガンダムSEED」キラ・ヤマト役)、小松未可子氏(「ガンダムビルドファイターズ」イオリ・セイ役)という豪華な布陣。そしてこの(豪華な)ガイドを聞けるのも1月15日まで。展覧会と作品を楽しみ尽くすために、ぜひ音声ガイドを利用してみてほしい。(北九州市漫画ミュージアム学芸員:石井茜)

PR