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【五十嵐浩司のお蔵出し秘密ベスト10!!】(2)ガンダムのデザイン変遷(初代ガンダム)

コラム

【五十嵐浩司のお蔵出し秘密ベスト10!!】(2)ガンダムのデザイン変遷(初代ガンダム)

更新 okt1612200001
企画検討用 ガンダム イメージスケッチ(1978年) 企画検討用 ガンダム イメージスケッチ(1978年)
企画検討用 ガンダム イメージスケッチ(1978年)
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 『機動戦士ガンダム』の主人公メカ・ガンダムは、大河原氏のメカの中でも多くのデザイン案が重ねられた。本展で展示されている作品は、その代表的なものである。一見、これらは方向性の異なる物に見えるが、これは『機動戦士ガンダム』の企画そのものの変遷に関係がある。その流れを、テレビ放送前に作られた3種類の企画書を基に検証してみたい。

 もっとも初期の企画書『宇宙戦闘団ガンボーイ』では、主人公メカは「十数メートル」「巨大機動歩兵」「コスモ・ガトリングを装備」とある。

 『ガンボーイ』に続く企画書『機動鋼人ガンボイ』では、主人公メカは約20メートルとなり、モビルスーツの名前も登場した。ガンキャノン、ガンタンク、ホワイトベース、ガンペリーにあたるメカも存在する。しかし、コア・ファイターの設定はまだ存在しない。

 そして、『機動戦士ガンダム』の企画書ではコア・ファイターも登場し、おなじみのガンダムの姿が生まれる。つまり、ガンダムのデザイン案が重ねられたのは、主人公メカのコンセプト変遷と関係があったのだ。本展では『ガンボーイ』『ガンボイ』時期のデザインも展示されているので、メカニックデザインと番組企画の変遷を考えながらご覧いただきたい。(アニメーション研究家 五十嵐浩司)

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