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【五十嵐浩司のお蔵出し秘密ベスト10!!】(1)和の鎧モチーフ(ダイターン3)

コラム

【五十嵐浩司のお蔵出し秘密ベスト10!!】(1)和の鎧モチーフ(ダイターン3)

更新 okt1612120001
アニメ制作用 無敵鋼人ダイターン3最終デザイン 1977年(c)創通・サンライズ アニメ制作用 無敵鋼人ダイターン3最終デザイン 1977年(c)創通・サンライズ

 大河原氏が描くヒーローロボット。その原点を追いかけてみると、1978年の『無敵鋼人ダイターン3』の主人公メカ・ダイターン3に遡(さかのぼ)る。

 初めて大河原氏が主人公メカを描いたのは『ゴワッパー5 ゴーダム』(1976)である。ゴーダムは、ロボット+要塞基地というコンセプトがあったため、ヒーロー的なスタイルをあえて外していた。また、『ダイターン3』はもともと1977年の放送予定作品として企画されていたが、メーンスポンサー倒産の都合で企画が1年先送りになっていた。それゆえ、ダイターン3こそが大河原氏のヒーローロボットの原点と言っても良いだろう。

 では、ダイターン3のモチーフは何か? これはズバリ日本の甲冑である。頭部の大きな角はまさに兜(かぶと)の鍬形(くわがた)そのものだ。胸には胸板があり、肩にも大袖のごとく段差が連なっている。戦国時代の鎧(よろい)武者と正義の巨大ロボット。いずれも戦いにおける力の象徴が、時代を超えて結びついたことになる。兜の鍬形は、大河原氏のヒーローロボットの意匠の一つとなり、後々も継承されていく。ぜひ、その点にも気をつけて作品を鑑賞してみてはいかがだろうか。(アニメーション研究家 五十嵐浩司)

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