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大河ドラマはなぜつまらなくなったか(iRONNA)

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大河ドラマはなぜつまらなくなったか(iRONNA)

 最近、「大河ドラマがつまらなくなった」という声をよく聞く。

 メディアでは頻繁に取り上げられるネタの一つだが、かくいうiRONNAでもとうとう大河ネタをテーマに扱った。

 私事で恐縮だが、大河ドラマと言えば、何を置いても「独眼竜政宗」(1987年放送)である。主役を務めた渡辺謙の人間味あふれた熱演もさることながら、他の配役や原作者、山岡荘八の世界観を忠実に再現したストーリーに至るまで、強烈な印象として残っている。

 当時、筆者は小学生だったが、物語の中盤以降はクラスの男子仲間が集まって、「あのシーンは良かった」などと大河談義で盛り上がったことをよく覚えている。なにより、それまで日本史に興味がなかった筆者でさえ、このドラマを通して「歴史をもっと知りたい」という知的欲求をかき立てられ、日本史の勉強に没頭したほどだから、かなり感化されていたことは間違いない。

 なぜ、それほどまでにのめり込んだのか。今となって思えば、ただ「流行に乗り遅れたくない」という単純な子供心だったような気がする。今の時代で言えば、きっと「妖怪ウォッチ」にはまる小学生のようなノリだったのだろう。

要するに、大河ドラマそのものが社会現象であり、史実を知らない子供にまで影響を与えるほど絶大だったのである。

 むろん、テレビが地上波しかなかった当時と娯楽が多様化した現代を単純に比較することは無意味かもしれないが、最高視聴率が40%を超えたTBSドラマ「半沢直樹」のように、近年でもドラマが社会現象になることは間々ある。

 言うまでもなく、大河の制作側もこれまで「一発当てたい」との思いでつくってきたのだろうが、昨今の大河はどうも「視聴者」よりも「ご当地」をあまりに意識しすぎてはいないだろうか。

 今年の大河「花燃ゆ」は、歴史に興味がない女性を狙って、配役にはイケメンばかりを揃えたそうだが、今のところヒットの兆しはみられず、注目されるのは低い視聴率ばかりである。

 どうせターゲットを意識するなら、いっそのこと小学生くらいまで目線を下げてみてはどうか。大河が「妖怪ウォッチ」になれば、それはもう立派な社会現象であり、これまでとは違った意味で注目されることは間違いないのだから(笑)。(iRONNA編集長、白岩賢太)

■ ■ ■

 今年の大河ドラマ「花燃ゆ」がスタートした。「女が主役ではつまらない」「これから盛り上がるはず」…。こんな大河談義があちこちで聞かれるのも、「国民的ドラマ」として注目される所以である。とはいえ、ヒットが出ないと揶揄され続ける昨今の大河ドラマ。なぜ、つまらなくなったのか。iRONNA編集部がお届けする特集テーマ「大河ドラマはなぜつまらなくなったか」は、総合オピニオンサイト「iRONNA」でご覧ください。

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