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【シネマプレビュー】500ページの夢の束

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【シネマプレビュー】
500ページの夢の束

映画『500ページの夢の束』の一場面 (C)2016 PSB Film LLC 映画『500ページの夢の束』の一場面 (C)2016 PSB Film LLC

 持てる力を振り絞って書いた脚本を映画会社の担当者に読んでもらいたい-。意を決し、身を寄せる自立支援施設を抜け出した自閉症の若者を、若手実力派、ダコタ・ファニングが熱演したロードムービー。監督は「セッションズ」のベン・リューイン。

 人気SFテレビシリーズ「スター・トレック」の知識は誰にも負けないウェンディ(ファニング)。ある日、シリーズ誕生50周年記念の脚本コンテストがあることを知り、500ページに及ぶ作品を完成させた。だが、郵送では締め切り日に間に合わないと気づき…。

 逡巡(しゅんじゅん)の末、愛犬と何百キロも離れた映画会社に、脚本を直接届ける旅に出た彼女が道中で、万一の事態に備え、手帳にはさんでおいた警察の電話番号を記したメモを路上に捨て去るシーンは印象的だ。コンテストにかける並々ならぬ真剣さと彼女の成長が伝わり、ぐっとくる。ただ、セリフの端々に出てくる「スター・トレック」の登場人物についての解説がもっとほしかった。7日から東京・新宿ピカデリーなどで全国順次公開。1時間33分。(天)

 ★★★☆(★5傑作 ★4見応え十分 ★3楽しめる ★2惜しい ★1がっかり ☆は半分)

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