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【追悼】ニール・サイモンさん 笑いと哀感見つめた劇場の巨人

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【追悼】
ニール・サイモンさん 笑いと哀感見つめた劇場の巨人

2006年、米コメディー界の最高栄誉マーク・トウェイン賞を受けたニール・サイモンさん=ロイター 2006年、米コメディー界の最高栄誉マーク・トウェイン賞を受けたニール・サイモンさん=ロイター

 8月26日に91歳で死去した米ブロードウェーを代表する劇作家、ニール・サイモンさんは、当意即妙かつ滑稽な台詞の応酬で、庶民の笑いや哀感を描いた。その訃報は、国境を超え多くの反響を呼んだ。

 サイモンさんは1927年、ニューヨークのユダヤ人家庭出身。第二次大戦中からラジオやテレビの喜劇脚本を手がけ、その後、創作の場をブロードウェーの舞台や映画に移し、米国のエンターテインメントを支えた。代表作は男同士の奇妙な共同生活を描く「おかしな二人」(1965年)や、「思い出のブライトン・ビーチ」(83年)に始まる半自伝的3部作など。その一つ「サンシャイン・ボーイズ」(72年)にちなみコメントしたのが、映画「カッコーの巣の上で」などで知られる米俳優、ダニー・デビート。「ニール・サイモンは、真のサンシャイン・ボーイ(すてきな人)だ。彼とともに楽しめて、幸せだった」とツイッターに書き込んだ。映画「スター・ウォーズ」シリーズにルーク役で主演した米俳優、マーク・ハミルも、「アメリカの劇場の巨人」とたたえた。

 作品の魅力をコメントしたのは、著名な米ジャーナリスト、ダン・ラザー。「性格付けのしっかりした登場人物と会話を通じ、われわれを人間たらしめる特性といえる、笑いと涙をもたらした」と激賞した。

 日本でも、加藤健一事務所などが作品を上演。劇作家、三谷幸喜は作品名を劇団名にするほどのファンで学生時代、「おかしな二人」を見て演劇を志した。「あの出会いがなかったら、今、全く違う場所にいた」とコメントし、「僕の恩人」と悼んだ。

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