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「にっぽん男女騒乱記」 上原理生、初の台詞劇で初主演

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「にっぽん男女騒乱記」 上原理生、初の台詞劇で初主演

 九州の米兵専門の遊郭を舞台に、朝鮮戦争による特需に沸く時代をたくましく生きる人々を描く新作舞台「にっぽん男女(なんにょ)騒乱記」(東(ひがし)憲司作・演出)が5日から、東京芸術劇場(豊島区)で上演される。「レ・ミゼラブル」など、ミュージカルには欠かせない存在となった東京芸大出身の俳優、上原理生(りお)が初の台詞劇で初主演を果たす。

 「歌という武器を捨て、今、一から作品作りができる環境が本当に面白いです」と新鮮な表情を見せる上原。演じるのは戦後間もない昭和27年、米軍キャンプ近くの遊郭「さんふらわ」に現れた、帰還兵の陽太。大陸で終戦を迎えたが、頭は“戦中”のまま。朝鮮戦争で潤う日本の姿を目の当たりにし、義憤を抑えきれない。だが遊郭の女将(おかみ)(音無美紀子)に助けられ、その元夫(高橋長英)とエログロ専門の紙芝居屋をするうち、かたくなだった心がほぐれていく。

 今回、出演者5人だけで朝鮮特需に沸く日本と、そのジレンマを生活者目線で書いた東。劇団桟敷童子を主宰し、土着的なエネルギーあふれる舞台で知られる。「戦争で青春をむしり取られ、愛情に飢えた青年が、新たな人生を始めようと、もがく物語」と話す。さんざん衝突を繰り返した陽太らが、一瞬、疑似家族のように心を寄せ合うラストが切ない。

 今舞台で、重要な役割を果たすのがヒマワリだ。華のある上原に「イメージが重なった」(東)と、真夏の白昼夢のような物語を彩る。

 12日まで。(電)03・5371・1153。

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