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【シネマプレビュー】ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男

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【シネマプレビュー】
ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男

ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男 ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男

 1980年、テニスの英ウィンブルドン選手権決勝でビョルン・ボルグとジョン・マッケンローが対決した歴史的一戦を描く作品。

 常に沈着冷静で、ウィンブルドン5連覇を狙うボルグ(スベリル・グドナソン)に対し、審判に食ってかかり、観客の罵声を浴びながらプレーするマッケンロー(シャイア・ラブーフ)。勝つことにすべてをささげる2人の天才プレーヤーが、死闘を繰り広げる。

 感情や勝利への重圧をボルグはすべて押さえ込み、マッケンローは全身から発散させる。正反対に見える2人が、根の部分では同じだった、という解釈が面白い。精神的に崩壊寸前の王者ボルグ役のスウェーデン俳優、グドナソンの暗い瞳が印象的。米俳優のラブーフもマッケンローの深い孤独を見事に演じた。デンマークのヤヌス・メッツ監督はドキュメンタリー出身で、今回が初の長編劇映画作品。壮絶な一進一退を繰り返す決勝の描写は見事で、観客席にいるかのような緊迫感を味わわせる。2人の間に生まれる、ぎこちなくも温かい友情の描写が秀逸。31日、TOHOシネマズ日比谷などで全国公開。1時間48分。(耕)

 ★★★★(★5傑作 ★4見応え十分 ★3楽しめる ★2惜しい ★1がっかり)

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