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中東のデリケートな実態を娯楽映画に 「判決、ふたつの希望」 アカデミー賞にもノミネート

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中東のデリケートな実態を娯楽映画に 「判決、ふたつの希望」 アカデミー賞にもノミネート

法廷に持ち込まれたいさかいは… 法廷に持ち込まれたいさかいは…

 中東レバノンから極めて刺激的な娯楽映画がやってくる。31日に東京・日比谷のTOHOシネマズシャンテなどで公開の「判決、ふたつの希望」は、ジアド・ドゥエイリ監督(54)がレバノン人だから描ける題材を、世界共通の今日的な問題に広げた意欲作だ。今年の米アカデミー賞で外国語映画賞にノミネートされるなど、国際的に高い評価を受けている。(藤井克郎)

                   

 「中東ではすべての出来事がデリケートといえる。そんな中でも希望を持ちたいと思ってこの映画を作りました」と、来日したドゥエイリ監督は強調する。

 発端は些細(ささい)ないさかいだった。レバノンの首都、ベイルートのアパート補修で起きた現場監督と住人の口論。だが一方がパレスチナ移民、一方がパレスチナ人に反感を抱くキリスト教徒のレバノン人だったことから、国を挙げての大騒動に発展していく。

 「数年前に体験したちょっとしたけんかをきっかけにプロットを書き始め、だんだんと映画になっていった。ただテーマやメッセージ性といったものは一切考えていない。私はもともと原始的な人間で、分析するのは苦手なんです」とドゥエイリ監督は苦笑する。

 ベイルート生まれの監督が10代のとき、宗教対立にパレスチナ・ゲリラが絡んだレバノン内戦が勃発。政治に無関心ではいられない環境だったが、映画を学びたいと19歳で渡米する。現在はパリを拠点に活動するが、4作目となるこの作品はレバノンで撮影した。

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