産経ニュース

【産経新聞創刊85周年】TOKYO2020 さらに進化続ける首都

エンタメ エンタメ

記事詳細

更新

【産経新聞創刊85周年】
TOKYO2020 さらに進化続ける首都

 2020年東京五輪・パラリンピックを前に、渋谷や池袋など東京都心における再開発や衛星放送の高精細化など、ハード・ソフト両面のインフラ整備が着々と進む。前回の東京五輪から今年で54年。官民がタッグを組みながら街のにぎわいに加え、臨場感を持った映像美の普及が、日本の魅力発信の立役者となる。

多機能化する街「MICE」にも対応~大手町・丸の内

 数多くの大企業が本社を構える国内有数のビジネス街で、有楽町を含む「大丸有」は約4300事業所と約28万人の就業人口を擁する。かつてはビジネス特化の街だったが、平成14年の「丸の内ビルディング(丸ビル)」開業以降、エリアの多機能化が進み、近年も再開発ビルが次々と誕生する。この多機能化を象徴する再開発が三菱地所と東京會舘、東京商工会議所が共同で開発を進める「丸の内二重橋ビルディング」。「MICE」と呼ばれる国際会議やイベントにも対応した商工会議所の会議室や東京會舘の新本舘を配置、東京の国際地位向上を目指す。

2020年 変わる東京 2020年 変わる東京

 他にも銀行会館や東京銀行協会ビルなどを一括で建て替え、国際金融拠点機能の充実を図る「丸の内1-3計画」や、共用サービスや広場空間を充実させてオープンイノベーションを図る「東京駅前常盤橋プロジェクト」が進行している。

芸術・文化の拠点にリニューアル~池袋

 新宿、渋谷と並ぶ3大副都心の一つ、池袋。城北や埼玉への玄関口としてJRや東京メトロ、西武、東武の各鉄道が乗り入れる交通の要所で、再開発では出遅れが目立っていたが、複数のプロジェクトが動き出しつつある。

 一つは東京建物とサンケイビルが計画する豊島区庁舎跡地と豊島公会堂跡地などを舞台とした「(仮称)豊島プロジェクト」。昨年にエリアの愛称を「Hareza(ハレザ)池袋」と決め、「国際アート・カルチャー都市」形成の拠点として地上33階(地下2階)のオフィス棟と地上8階(地下1階)のホール棟が平成32年夏までに順次、オープンする。

 また駅南側には、西武ホールディングスが地上20階(地下2階)の「西武鉄道池袋ビル(仮称)」を整備するほか、今後は豊島区などがJR池袋駅東口と西口を結ぶ連絡通路を計画する。

若者の街から大人の街へ脱皮~渋谷

 渋谷駅周辺では、東京急行電鉄と東急不動産が中心となって、「100年に1度」といわれる大改造に着手している。6カ所の大型プロジェクトが進行中で平成39年度に完了する計画。大人が楽しめる飲食店が入居するビルやオフィスの開業が続き、再開発を契機に若者の街から“大人の街”へ脱皮しようとしている。

 それを象徴する駅前の商業施設が31年秋に完成する「東急プラザ渋谷」。「都会派の感度が成熟した大人たち」をターゲットとした最上階の17、18階には、シンガポールの著名なレストラン・バー「セラヴィ」が日本で初めて出店する。

 「ITベンチャーの街」という顔も進化する。例えば31年3月に完成する予定のオフィスビル「南平台プロジェクト(仮称)」は、モノのインターネット(IoT)を前面に出し、テレワークなどテナント企業の働き方改革を後押しする。

伝統の継承 起業の聖地にも~日比谷

 東京の中心部に位置する日比谷はかつて、日本の近代文明化を象徴する社交場「鹿鳴館」を擁し、現在も劇場や映画館などが集積する屈指の芸術・文化拠点として存在感を発揮する。

 三井不動産が3月に開業した複合施設「東京ミッドタウン日比谷」では、こうした伝統を受け継いだ。11スクリーン(約2200席)のシネマコンプレックス「TOHOシネマズ日比谷」は象徴的な施設だ。また、起業の聖地にも名乗りを上げた。拠点となるのは6階のインキュベート拠点「BASE Q(ベース・キュー)」だ。

 都内の大型再開発エリアでは、起業家の拠点を設置する動きが相次ぐ。こうした中、三井不動産は大企業に勤めながら起業を目指すイントレプレナーに着目。電通などと共同で、大企業とベンチャーの連携を促すプログラムを提供し、新事業の創出を目指す。

空港近接 利便性の高さに注目~田町

 JR品川新駅(仮称)の開業などを前に発展への期待が高まる田町・品川エリア。リニア中央新幹線の発着駅となる品川駅や羽田空港へのアクセスも良好で利便性の高さから国内外から企業や人を集める都市となることが期待されている。

 再開発の目玉は、田町駅東側の芝浦地区。かつて倉庫が立ち並ぶ区域だったが商業や住宅への土地転用が進み、三井不動産と三菱地所、東京ガスの3社も駅直結で街区全体の延べ床面積が30万平方メートルを超える大規模プロジェクト「msb Tamachi(ムスブ田町)」を手がける。

 今秋開業の商業ゾーンには、日用品や飲食店などの専門店が多数入居。ホテル棟には欧州を中心にグローバル展開する仏アコーホテルズの上級ブランド「プルマン」が日本初出店する。オフィスは1フロア当たり約3100平方メートルの大規模空間を実現した。

 

このニュースの写真

  • TOKYO2020 さらに進化続ける首都

「エンタメ」のランキング