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【産経新聞創刊85周年】100歳時代プロジェクト 老いを生きる備え学んで 元滋賀県知事 國松善次さん(80)

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【産経新聞創刊85周年】
100歳時代プロジェクト 老いを生きる備え学んで 元滋賀県知事 國松善次さん(80)

國松善次氏さん 國松善次氏さん

 人生100歳時代を迎えようとしているのに、多くの人が、何の備えもない状態で未知の領域に足を踏み入れようとしているように思います。生活の集団防衛制度ともいえる福祉には限界があり、自己防衛に焦点を当てた教育こそが重要になってきます。

 老いを生き抜くためには、“第2の義務教育”が必要だと考え、滋賀県栗東市と湖南市で、65歳を対象にした「100歳大学」を開設しています。健康課題や地域貢献などの基礎科目、認知症対策や料理といった選択科目を1年間受講し、修了者には市が卒業証書を授与しています。

 成長期の義務教育は、大人になるための“登山の教育”で、先生も教科書も夢もある。一方、高齢期は体力低下や役割喪失に直面し、時間だけが残る。100歳大学は、老いに対する覚悟と備えを学ぶ“人生下山の教育”です。

 65歳といっても、その先に35年という時間が待っています。人生ドラマは最後の場面で決まる。まだまだこれからで、主役にも監督にもなれます。老いへの知識があり、居場所や役割を作り出す心構えがあれば、不安になる必要はありません。思うがままに、長寿を楽しんでほしい。

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