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カンヌ国際映画祭 五月革命から50年 #MeToo運動の舞台にも

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カンヌ国際映画祭 五月革命から50年 #MeToo運動の舞台にも

映画業界の性差別に抗議して82人の女性がレッドカーペットに集結した =12日、仏カンヌ(ロイター) 映画業界の性差別に抗議して82人の女性がレッドカーペットに集結した =12日、仏カンヌ(ロイター)

 異色だったのは、「イメージ・ブック」で特別パルムドール賞を受賞したゴダール監督だろう。今年だけ特別に設けられた賞で、ブランシェットは「ゴダールの作品について話し始めたら、みんな止まらなくなった」と9人の審査員の総意だったことを明かした。

 1950年代末に始まった映画の革命、ヌーベルバーグの旗手だったゴダールとカンヌは、切っても切れない関係がある。68年、民主化を求める運動が仏全土に波及した五月革命に至る過程で、史上初めて映画祭が会期途中で中止になった。このときゴダールは、フランソワ・トリュフォー監督らとともに映画祭会場に乗り込み、政府や映画業界への抗議を表明し、映画祭を中止に追い込んだ。

 それから50年。今年の映画祭のポスターにゴダール監督の代表作「気狂いピエロ」(65年)をあしらったビジュアルが採用され、特別パルムドール賞を受賞するとは、隔世の感がある。

 世界中の耳目を集めるカンヌは、その後も時代の世相、社会情勢を色濃く反映してきた。今年の映画祭で最も話題を呼んだのは、米プロデューサー、ハーベイ・ワインスタインのセクハラ問題から波及した「#MeToo(私も)」運動だろう。会期中の12日には、ブランシェット審査員長ら82人の女性がレッドカーペットに集結し、映画界の性差別に抗議した。

 最終日の授賞式では、登壇した伊の女優、アーシア・アルジェントが、ワインスタインにカンヌで暴行を受けたことを暴露。「もう彼がこの祭典で歓迎されることはない」と糾弾すると、大きなどよめきが起きた。

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