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【悼-いたむ-】俳優・大杉漣さん 出演作300本超の名脇役

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【悼-いたむ-】
俳優・大杉漣さん 出演作300本超の名脇役

映画「グッバイエレジー」で主演する俳優の大杉漣=16日午後、東京都港区東新橋 映画「グッバイエレジー」で主演する俳優の大杉漣=16日午後、東京都港区東新橋

 「60歳を過ぎたおじさんだけど、もっともっと成長したいし、将来的にはいい俳優になりたいと思っているので、どうか見守ってくださいね」

 昨年3月、主演を務めた映画「グッバイエレジー」(三村順一監督)の取材でお会いした大杉漣(れん)さんは、こんなおちゃめな言葉でこれからの仕事への意欲を口にした。

 昭和26年、徳島県に生まれ、明治大学に進学後、前衛演劇に傾倒。舞台俳優のかたわら、59年の「変態家族 兄貴の嫁さん」(周防(すお)正行監督)などピンク映画の分野で、映画ファンには知る人ぞ知る存在になる。

 転機となったのは、平成5年の「ソナチネ」(北野武監督)だった。やくざの幹部役を好演し、以後、北野作品はじめ数多くの映画を彩る。出演作は300本を超えるが、「シン・ゴジラ」(庵野(あんの)秀明総監督)といった大作の一方、学生映画や自主映画にも積極的に携わってきた。

 「そういう仕事も選べるよう、いつも気持ちを自由に置いておきたい」と話していた大杉さんが例として挙げた作品に、「モルエラニの霧の中」がある。北海道室蘭市在住の坪川拓史(たくし)監督が手がける地元密着型映画で、大杉さんがメインで出演する場面は撮り終えているものの、まだ完成はしていない。「本当に丁寧に映画を作られていて、芸能の幅の広さを感じるんですよね」とうれしそうだった姿が思い出される。

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