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菊之助が音羽屋の芸「髪結新三」初役 「父の監修で大切に継承」

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菊之助が音羽屋の芸「髪結新三」初役 「父の監修で大切に継承」

尾上菊之助 尾上菊之助

 3月の国立劇場(東京都千代田区)歌舞伎公演は、「四代にわたる芸の継承」がテーマの2本立て。尾上菊之助は、河竹黙阿弥が明治6年、五代目尾上菊五郎のため書き下ろした「梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)」で、髪結新三(かみゆいしんざ)に初役で挑む。江戸風俗が生き生きと描写される中、廻(まわ)り髪結(出張の髪結)新三の、小悪党ぶりを描く。菊之助は「父(当代菊五郎)の監修で大切に継承したい」と話す。

 「新三」は髪結の流れるような手さばきや、突如悪の本性を露見させる豹変(ひょうへん)ぶりが黙阿弥の七五調の名ぜりふに彩られる、いわば格好いいワル。菊之助は過去、新三に誘拐される材木屋の一人娘お熊、新三の弟分の勝奴(かつやっこ)を演じ、父の演じる新三を間近で見てきた。

 「江戸の粋そのもの。誘拐犯なのに、たんかを切る所など爽快な気分にさせる。悪の部分がどのくらい表現できるか課題です」

 五代目から六代目に継承され、当代菊五郎も当たり役としている新三。江戸なまりのせりふに、初鰹(がつお)に奮発する江戸っ子らしさ、と江戸歌舞伎の世話物(町人社会が題材)を継承する貴重な機会となる。20代は女形が軸だった菊之助だが近年は「魚屋宗五郎」など線の太い立役にも挑んでおり、「目標は父の芸の継承」だ。

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