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信頼を醸成する 言葉の力よ再び…井上ひさし「シャンハイムーン」 主演・野村萬斎 演出・栗山民也

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信頼を醸成する 言葉の力よ再び…井上ひさし「シャンハイムーン」 主演・野村萬斎 演出・栗山民也

「シャンハイムーン」主演の野村萬斎(左)と演出の栗山民也(松本健吾撮影) 「シャンハイムーン」主演の野村萬斎(左)と演出の栗山民也(松本健吾撮影)

 中国近代文学の祖といわれる文学者、魯迅(ろじん)を主人公に井上ひさしが書いた劇「シャンハイムーン」が、18日からこまつ座と世田谷パブリックシアターの共同制作で上演される。狂言師の野村萬斎が主演、上海で過ごす晩年の魯迅を描く。演出の栗山民也を「言葉の深さ、鋭さがすごい」とうならせた、井上ひさし渾身(こんしん)の会話劇だ。(栫井千春)

                  

 舞台は1934年夏の上海、日本租界。強権的な国民党政権に反発する中国の知識人への締め付けが強まる中、書店主の内山夫妻(辻萬長、鷲尾真知子)、医師の須藤(山崎一)ら日本人の支援を受けながら魯迅(萬斎)は妻の広平(広末涼子)、幼い息子と暮らしている。しかし長い逃亡生活と不摂生で、魯迅の健康は大きく損なわれていた。内山たちは安全な日本で養生させようとするが…。

 井上作品を20本ほど演出している栗山だが、歌も踊りも入っていないシャンハイムーンを、井上作品としては異質だという。「音楽で急速に観客を引き込むのが井上作品の演出テクニックですが、それを自ら封じている。全部言葉でつないでいる。言葉に対する井上さんの飢えを感じます」

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