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映画「ジャコメッティ 最後の肖像」 芸術家とは…本質に迫る

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映画「ジャコメッティ 最後の肖像」 芸術家とは…本質に迫る

ジャコメッティ(右、ジェフリー・ラッシュ)の筆は一向に進まず、ロード(アーミー・ハマー)はいらだつ ジャコメッティ(右、ジェフリー・ラッシュ)の筆は一向に進まず、ロード(アーミー・ハマー)はいらだつ

 トゥッチ監督は「ラッシュはどんな役を演じてもどこか憎めないチャーミングな人物に仕上げてくれる。本作でもそれを期待した」と説明する。

 一方、ハマーにはジャコメッティの理不尽な主張に冷静に対応できる穏やかな物腰を要求した。「取材対象でもあるジャコメッティの言葉を謙虚に聞く姿勢がロードに必要だったから」

 撮影を通して、ジャコメッティ流の創作姿勢を体得できたともいう。「自分の演出に疑問が生まれたらアイデアを捨て、あえてゼロからやり直すことを自分に強いた」とトゥッチ監督。

 ロードの発音もその一つだ。実際のロードはやや口ごもった話し方だったため、ハマーにもまねをさせた。だが撮影前に標準の米語発音に切り替えた。「彼は動揺していた。でも作品ではラッシュもオーストラリアなまりの癖のある英語を話すため、やかましい印象を与えると判断した」と意に介さない。

 トゥッチ監督は「時には柔軟に変更することも映画監督には大切だと学べた」と述べ、撮影は意義深いものだったと強調した。

                   

 【あらすじ】1964年、パリ。ジャコメッティ(ジェフリー・ラッシュ)は懇意の評論家、ジェームズ・ロード(アーミー・ハマー)に肖像画のモデルになるよう依頼する。喜んで引き受けたロードだが、1日で終わると思われた肖像画の制作は一向に終わらず…。

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