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映画「ジャコメッティ 最後の肖像」 芸術家とは…本質に迫る

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映画「ジャコメッティ 最後の肖像」 芸術家とは…本質に迫る

ジャコメッティ(右、ジェフリー・ラッシュ)の筆は一向に進まず、ロード(アーミー・ハマー)はいらだつ ジャコメッティ(右、ジェフリー・ラッシュ)の筆は一向に進まず、ロード(アーミー・ハマー)はいらだつ

 スイス出身の彫刻家・画家のアルベルト・ジャコメッティ(1901~66年)が最後の肖像画に挑む姿を描いた英映画「ジャコメッティ 最後の肖像」が東京・TOHOシネマズシャンテなどで全国公開中だ。米国の演技派俳優で、本作では監督を務めたスタンリー・トゥッチ(57)は「芸術家とはどんな職業なのかを知ってほしかった」と語った。(高橋天地)

                   

 ジェフリー・ラッシュが演じるジャコメッティは人間の姿を見たままに彫刻や肖像画で再現しようと試行錯誤を重ねた芸術家で、現在でも高い人気を誇る。一方、トゥッチ監督は、ファッション誌の敏腕編集者を好演した「プラダを着た悪魔」(2006年公開)などで一躍人気者となった。

 監督5作目の本作で脚本も執筆したトゥッチ監督は「私はジャコメッティのファン。関連本はほとんど読んだ。約10年前に本作の脚本を執筆し、ずっと温めてきた」と話す。最後のモデルを務めた米美術評論家、ジェームズ・ロード(アーミー・ハマー)が残したモデル体験記を読み、芸術家のあり方を学んだ。「描いては消し、描き直す。最終的に作品の出来映えに納得しないまま世に送り出し、次作への糧とするスタイル。大事な芸術家の本質だと思った」

 いらだちを深めるロードなどおかまいなしに、ジャコメッティは娼婦(しょうふ)と外出したり、ロードの前で「絶対に完成しない」と不安を口にしたりして、2人の間に独特な緊張感が生まれる。

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