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【花形出番です】勉強できることの幸せ 歌舞伎俳優・中村種之助(24)(3)

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【花形出番です】
勉強できることの幸せ 歌舞伎俳優・中村種之助(24)(3)

(飯田英男撮影) (飯田英男撮影)

 歌舞伎の道を選び、最初に演じた大役が平成25年12月、伝統歌舞伎保存会の研修発表会でやらせていただいた寺岡平右衛門です。

 「仮名手本忠臣蔵」の祇園一力茶屋の場、遊女となったお軽の兄。(中村)吉右衛門のおじさんに、一つのお役を教えていただく経験は初めてでしたが、丁寧にお稽古をしていただき、「そんなことが起きているのか!」と目から鱗(うろこ)が落ちるような心情の変化、小さな動きまで、すべて伝えてくださいました。

 それから勉強したいお役を吉右衛門のおじさんに教えていただく形で毎年8月、兄(中村歌昇)と自主公演「双蝶会」を開催しています。播磨屋(吉右衛門の屋号)として芸を継承する責任もありますが、単純に僕たちはおじさんのお芝居が好き。播磨屋の型で舞台上で生きる役たちが好き。お役を習いたいんです。

 3回目の今年、僕は「一條大蔵譚(ものがたり)」の大蔵卿と、「傾城(けいせい)反魂香(はんごんこう)」のおとくを勤めました。大蔵卿はおじさんの当たり役で難役、おとくもこれまで経験の少ない女形で大きなお役。2役とも大変な挑戦でした。

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