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【シネマプレビュー】MR.LONG/ミスター・ロン

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【シネマプレビュー】
MR.LONG/ミスター・ロン

映画「MR.LONG/ミスター・ロン」の一場面 2017 LiVEMAX FILM / HIGH BROW CINEMA 映画「MR.LONG/ミスター・ロン」の一場面 2017 LiVEMAX FILM / HIGH BROW CINEMA

 「弾丸ランナー」「天の茶助」のSABU監督が、台湾出身のスター、張震(チャン・チェン)の主演で、フィルムノワール(犯罪映画)とほのぼのコメディーが並立するという極めて独創的な新機軸に挑戦した。今年のベルリン国際映画祭のコンペティション部門に選出されている。

 ナイフの達人として完璧に仕事をこなす台湾の殺し屋、ロン(張震)に新たな依頼が入る。標的は東京・六本木の台湾マフィア。だが暗殺は失敗に終わり、ロンは深手を負いながらも何とか北関東の田舎町まで逃げ延びる。中国語を話す少年、ジュンに助けられたロンは、見事な包丁さばきを「食いついたら離れない」すっぽん村の住民たちに知られ、牛肉麺(ニュウロウミェン)の屋台を出すはめになるが…。

 暗い画調で壮絶な殺し合いが繰り広げられる序盤から、細かいギャグがちりばめられたすっぽん村のエピソードに一転する切り替えが鮮やか。どちらも同じように険しい表情で寡黙に振る舞う張の存在感が、笑いの幅を膨らませる。16日、東京・新宿武蔵野館などで公開。2時間9分。(藤)

 ★★★★★(★5傑作 ★4見応え十分 ★3楽しめる ★2惜しい ★1がっかり ☆は半分)

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