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大林宣彦監督「花筐 HANAGATAMI」 「大嘘から出たまこと描く」

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大林宣彦監督「花筐 HANAGATAMI」 「大嘘から出たまこと描く」

戦争の時代を生きる若者たちの恋と友情を描く 戦争の時代を生きる若者たちの恋と友情を描く

 デビュー作「HOUSE/ハウス」(昭和52年)より前に映画化を企画していたが、51年の檀の死で頓挫。「モノと金ばかりを追い求めたあの時代では、原作の哲学は伝わらなかった。逆に現代は、原作にある戦争の予感がリアルに感じられる時代になってしまった」と分析する。

 切り張りのような合成映像は、原作冒頭の「その町は先(ま)ず架空の町であってもよい」という一文を具現化するためだ。ロケ地である佐賀県唐津市の風景は切り刻まれ、匿名性の高い幻想的な空間に再構成された。

 「思い切り嘘らしく描きたかった。平和という現実の世界では絶対に実現しないものを、映画の“大嘘から出たまこと”として描き出したかった」と語る。

 クランクイン直前に肺がんが見つかり、余命3カ月を宣告されたが、「薬が奇跡的に効き、ほぼがんを意識せずに撮影できた」という。「がんのおかげで、アリや草木の命すらいとおしむようになった。原作の理解もより深まったと思う」

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