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愛され続ける「この世界の片隅に」 原作漫画好調、シーン追加したロング版映画も視野

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愛され続ける「この世界の片隅に」 原作漫画好調、シーン追加したロング版映画も視野

「この世界の片隅に」 (c)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会 「この世界の片隅に」 (c)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

 映画の特徴は、ファンが製作の最初期から支え続けた点だ。「戦争を背景にした、普通の主婦が主人公のアニメなんて当たらないと言われ続けた」。真木太郎プロデューサーがこう振り返るように、制作前の段階で資金調達が難航。インターネットを通じ広く資金を集める「クラウドファンディング」に頼った。

 この苦境と、片渕監督の熱意が多くの人の心を動かした。最終的に3千人以上が資金提供を行い、映画は完成。昨年11月の公開時はわずか63館での上映だったが、ファンがリピーターとして劇場に足を運び、口コミやSNS(会員制投稿サイト)で自主的な宣伝活動を実施。新たな客層を広げた。

 配給元の東京テアトルによると、今月1日までに390館で上映され、約205万人を動員。昨年の「キネマ旬報」が選ぶ日本映画ベスト・テンで1位に選ばれた。国際的な評価も高く、仏・アヌシー国際アニメーション映画祭では審査員賞を受賞した。

 年末年始は東京の早稲田松竹で公開。足かけ3年のロングラン上映について、真木さんは「確かに地味な作品だが何度見ても新しい発見があり、その度に他の人と感想を共有したくなる」と分析。「皆さんが担いでくれた“みこし”が全国に広がった。こんなに幸せな映画はない」と述べた。

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