産経ニュース

初の国産テレビアニメ「鉄腕アトム」に幻の第1話 シナリオ発見 原稿36枚、手塚さん修正指示も

エンタメ エンタメ

記事詳細

更新


初の国産テレビアニメ「鉄腕アトム」に幻の第1話 シナリオ発見 原稿36枚、手塚さん修正指示も

テレビアニメ「鉄腕アトム」第1話の幻のシナリオ。右側に手塚治虫さんが修正を指示する書き込みがある テレビアニメ「鉄腕アトム」第1話の幻のシナリオ。右側に手塚治虫さんが修正を指示する書き込みがある

 シナリオは、悪人に操られたロボットのフランケンシュタインにアトムが立ち向かう内容。冒頭、ロボット製造工場でスタッフが会話をしながら作業する姿が描かれるが、「出始めはメカニックにセリフない方がよくはないか」などと、手塚さんの指示が書き込まれている。「黙々と働く工場作業員の姿をロングショットで見せようとした意図がみられる」と大塚教授。リアリズムを追求する戦前のドキュメンタリー映画の手法といい、「記録映画性と、人間そのものを描くという手塚さんのスタンスが読み取れる」とする。

 ところが結局、牧野さんのシナリオは採用されず、最終的に21世紀を舞台にアトムが製造された背景にスポットを当てた「アトム誕生の巻」が放映された。不採用の理由は、はっきりしないというが、大塚教授は「テレビで子供向けに最初に作るアニメとしては難しすぎるとか、いろんな意見が出たのでは」とみる。

 そのうえで、今回発掘された資料について「『鉄腕アトム』に隠された手塚さんの強い意図と意気込みが感じられ、人間の存在を見つめ直そうとした深いテーマ性もうかがえる」と話している。

続きを読む

このニュースの写真

  • 初の国産テレビアニメ「鉄腕アトム」に幻の第1話 シナリオ発見 原稿36枚、手塚さん修正指示も

「エンタメ」のランキング