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勅使川原三郎振り付け新作「グラン・ミロワール」 パリ・オペラ座バレエ団、攻めの作品に熱い拍手

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勅使川原三郎振り付け新作「グラン・ミロワール」 パリ・オペラ座バレエ団、攻めの作品に熱い拍手

勅使川原三郎振り付け・美術・照明・衣装「グラン・ミロワール」。マチュー・ガニオ(右)とジェルマン・ルーヴェSebastien Mathe / Opera national de Paris. 勅使川原三郎振り付け・美術・照明・衣装「グラン・ミロワール」。マチュー・ガニオ(右)とジェルマン・ルーヴェSebastien Mathe / Opera national de Paris.

寄稿 舞踊評論家・岡見さえ

 振付家・ダンサーの勅使川原三郎(64)が、世界最古かつ現代バレエ界の頂点をなす仏国立パリ・オペラ座バレエ団に振り付けた新作「グラン・ミロワール」を10月25日から11月16日まで上演、喝采を浴びている。現地で公演を見た舞踊評論家、岡見さえさんにリポートしてもらった。

 東京を拠点に活動する勅使川原は、1980年代から既存の舞踊スタイルを問い直す前衛的作品で、国内、ついで欧米の舞台に登場。自ら振り付け、踊り、美術も監修する主宰カンパニー「KARAS」の公演に加え、新作振り付けの依頼も多く、世界で振り付けの巨匠と目されている。特にフランスでは今年8月に芸術文化勲章オフィシエを受章し、パリ・オペラ座での制作も2003年、13年以来3作目。今回は9月に渡仏し、KARASダンサーの佐東利穂子を助手に、選抜ダンサーと創作を行った。

 音楽は、エサ=ペッカ・サロネン作曲の「バイオリン協奏曲」(09年)。「大きな鏡」を意味する題名は、「音楽はしばしば、海のように私を捉える!」(阿部良雄訳)の一節で始まる、19世紀仏詩人ボードレールの「音楽」(詩集「悪の華」収録)に拠(よ)る。

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