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【鑑賞眼】朝夏まなと、男役集大成…宝塚歌劇団宙組「神々の土地」と「クラシカル ビジュー」

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【鑑賞眼】
朝夏まなと、男役集大成…宝塚歌劇団宙組「神々の土地」と「クラシカル ビジュー」

「神々の土地」に主演する朝夏まなと(右)と伶美うらら。ともに今公演で退団する(山田哲司撮影)  「神々の土地」に主演する朝夏まなと(右)と伶美うらら。ともに今公演で退団する(山田哲司撮影) 

 宝塚歌劇団宙(そら)組トップ、朝夏(あさか)まなとのサヨナラ公演「『神々の土地』~ロマノフたちの黄昏~」(上田久美子作・演出)と「クラシカル ビジュー」(稲葉太地作・演出)は、朝夏が「今の宙組だからこそ、できた作品」と胸を張るオリジナルの2本立てだ。

 「神々-」は、革命前夜のロシア帝国を舞台に、皇族の帝国軍人(朝夏)が信念を貫いて生きる姿を軸に描く。王宮のセットの中央には、宝塚の象徴でもある「大階段」を据え、芝居に印象的に活用。その王宮の太く大きい柱は、広大なロシアを統治する王の権威と重圧をも感じさせた。

 芝居に重点が置かれ、歌唱やダンスは物語の流れに沿ったものに留められる。個々の高い演技力が求められるが、朝夏は己に恥じずに生きる主人公を見事に表現。次期トップ、真風涼帆(まかぜ・すずほ)の存在感は圧巻で、愛月(あいづき)ひかるは個性的な役柄で新境地を見せた。

 宙組は前娘役トップの実咲凜音(みさき・りおん)退団後、朝夏の相手役は不在。今公演で退団の娘役スター、伶美(れいみ)うららの美しさと確かな演技力、次期娘役トップ、星風(ほしかぜ)まどかの若さと勢いが楽しめた。

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