産経ニュース

ネットフリックス、アマゾン…動画配信事業者は日本映画界の“黒船”か? 

エンタメ エンタメ

記事詳細

更新


ネットフリックス、アマゾン…動画配信事業者は日本映画界の“黒船”か? 

ネットフリックスで2017年春配信予定のアニメ「B:the Beginning」 ネットフリックスで2017年春配信予定のアニメ「B:the Beginning」

アニメに力を注ぐネットフリックス

 ネットフリックスは、現在、ドラマ「火花」など実写12、アニメ10の計22本の独自作品を配信している。特にオリジナルのアニメ作品には力を入れており、8月には「DEVILMAN crybaby」(2018年初春配信)、「B:the Beginning」(同年春配信)など12本の制作を発表している。

 「既存作品の権利を国ごとに買っているだけでは、世界同一のサービス展開ができない」

 ネットフリックスの広報担当、中島啓子さんが、オリジナル作品へのこだわりの理由を明かす。

 「今はいろいろなジャンルを試しているところ。『190カ国での視聴』『5年後の視聴に耐えうること』などを重視しているので、見た目の派手さより『何が撮りたいのか』という作家性が大事」とも。

 ポン監督(48)は「ハリウッドと違い、予算や脚本に口出しをされず、自由度が高い」とネットフリックスの姿勢を評価する。

高い日本側の関心

 日本では、連続ドラマやアニメ、バラエティーの制作が中心に見える。映画製作については、どう考えているのか。

 アマゾンは「日本での映画製作は当面はない。やるなら配給会社と協力して行う」(ファレルさん)と慎重姿勢だ。

 一方、ネットフリックスは映画への出資も増やす方針で、劇場公開も「柔軟に対応する」構えだという。実際、5月にはアニメ映画「BLAME!」を劇場公開と同時にオリジナル作品として全世界同時配信している。 

 黒船になるか否かは分からないが、国内の作り手側が高い関心を寄せていることは確かだ。

 「エヴェレスト 神々の山嶺」の平山秀幸監督(66)は、「脚本への制限が少なく、予算も潤沢、と仲間うちで話題になっている。作品に何を望むのか、劇場公開はされるのかなど不明点は多いが関心はある」と話す。

 東映の村松秀信・取締役企画調整部長は「配信で人気を博したドラマを映画にする、など組み方はいろいろある。実際、一緒に進行中の企画も複数ある」と明かし、「共存は可能」とみる。

 映画製作・配給などを行う東京テアトルの西ヶ谷寿一プロデューサーは「作家性の強い監督が集まり、興行とは別の選択肢として成立するのでは。企画の多様化につながる」と新しい形の映画流通の可能性を見いだし、期待感を示す。(文化部 岡本耕治)

続きを読む

このニュースの写真

  • ネットフリックス、アマゾン…動画配信事業者は日本映画界の“黒船”か? 
  • ネットフリックス、アマゾン…動画配信事業者は日本映画界の“黒船”か? 
  • ネットフリックス、アマゾン…動画配信事業者は日本映画界の“黒船”か? 
  • ネットフリックス、アマゾン…動画配信事業者は日本映画界の“黒船”か? 
  • ネットフリックス、アマゾン…動画配信事業者は日本映画界の“黒船”か? 
  • ネットフリックス、アマゾン…動画配信事業者は日本映画界の“黒船”か? 
  • ネットフリックス、アマゾン…動画配信事業者は日本映画界の“黒船”か? 

「エンタメ」のランキング