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レイモン・ドゥパルドン 写真展とドキュメンタリー映画で 世界を切り取る2つの表現

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レイモン・ドゥパルドン 写真展とドキュメンタリー映画で 世界を切り取る2つの表現

1964年の初来日時に撮影した東京五輪の会場 (C)Raymond Depardon/Dalmas-Sipa Press J.O.Tokyo1964 1964年の初来日時に撮影した東京五輪の会場 (C)Raymond Depardon/Dalmas-Sipa Press J.O.Tokyo1964

 「写真は瞬間で、映画には長さがある。でも写真と映画の間には競争はないと思っています」と、フランスを代表する写真家で映画監督でもあるレイモン・ドゥパルドン(75)は語る。アフリカや東欧などの紛争地域に大統領選挙や裁判の裏側まで、世界の激動の現場を写真と映画の2つの表現で切り取ってきた。その作品が現在、東京で披露されている。

 写真展は銀座のシャネル・ネクサス・ホールで10月1日まで開催中(無料)。1964(昭和39)年に東京五輪で初来日したときの熱気にあふれる風景を中心に、携帯電話の女子高校生らが映り込んだ昨年の新作など、幾度となく来日してとらえた多彩な東京の表情が会場を彩る。

 今月1日の初日に合わせて来日したドゥパルドンによると、東京五輪の記憶は今も鮮明に残っているという。「私も若かったし、初めての大旅行だった。写真はそれほどうまくはなかったが、重要なのはそこにいるということだった。驚いたのはアマチュア写真家の数で、背広にネクタイ姿の人が至るところでカメラを構えていた。おかげで写真を撮る後ろめたさが軽減されました」と振り返る。

 1942年にフランス東部ローヌ県の農家に生まれたドゥパルドンは、60年に写真エージェンシーのダルマス社に加わり、ベルリンの壁建設やアルジェリア戦争などを取材する。東京五輪で来日したのもこの時代だ。67年には独立してガンマ社を設立するが、このころから写真機のほかにムービーカメラも携え、プラハの春に揺れるチェコや内戦の続くチャドといった紛争地域を回るようになる。

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