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【鑑賞眼】歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」 金太郎と團子、成長ぶり披露

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【鑑賞眼】
歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」 金太郎と團子、成長ぶり披露

 8月恒例の3部制。

 第1部。長谷川伸作の新歌舞伎「刺青奇偶(いれずみちょうはん)」。最下層で生きる博奕(ばくち)打ちの半太郎(市川中車(ちゅうしゃ)=香川照之)と、女房お仲(中村七之助)の純愛を描く。落ちぶれ、いらだちを表出する中車の自然な演技と、死病の床から夫に博奕をやめさせようと、画然と訴える七之助。現代劇と歌舞伎の融合を見るよう。市川染五郎が人情味あふれる賭場の親分で新境地。続いて6歳の中村勘太郎の「玉兎」と父、中村勘九郎、市川猿之助(えんのすけ)の「団子売」の舞踊2題。

 第2部。岡本綺堂の新歌舞伎「修禅寺物語」。初代坂東好太郎(こうたろう)三十七回忌、二代目坂東吉弥十三回忌追善で、好太郎の三男で吉弥の弟、坂東彌十郎が夜叉王(やしゃおう)。姉娘、桂(猿之助)の瀕死(ひんし)の顔を写生する夜叉王の恬淡(てんたん)さに、慙愧(ざんき)を捨てた彌十郎の解釈が見える。昨年8月公演での好評を受け、再び染五郎の弥次さん、猿之助の喜多さんで「東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖(こびきちょうなぞときばなし)」。2人の宙乗りを含め、俳優陣総出のにぎわい。松本金太郎と市川團子(だこ)がコンビで成長ぶりを披露した。

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