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【話題の扉】「ひふみん」は芸術だ?! 硬派な思想誌「ユリイカ」が将棋を大特集した理由

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【話題の扉】
「ひふみん」は芸術だ?! 硬派な思想誌「ユリイカ」が将棋を大特集した理由

将棋の加藤一二三九段を特集した「ユリイカ」7月号(青土社・1400円+税) 将棋の加藤一二三九段を特集した「ユリイカ」7月号(青土社・1400円+税)

芸術として見ればもっと面白い?!

 芸術としての将棋-。

 そんなことを考えていたとき、ふっと頭をよぎったのは作家、円城塔さん(44)のことだった。円城さんは豊富な科学的知見をもとにSFと純文学の枠を超えて健筆をふるう。2015年刊の短編集「シャッフル航法」(河出書房新社)には、自身が作成したコンピュータープログラムによって自動的に一定のフレーズを繰り返したり、入れ替えたりして作った実験的な作品も収められている。

 個人の内面の葛藤を丹念に描く-なんて文学観から遠く離れた、ドライな創作方法に思える。しかし当人にインタビューして、印象は変わった。

 「例えば1つのウエブページの後ろには何千行もの文章がある。プログラムのコードも、一つの文章なわけですよ。『じゃあ、それって文芸じゃないの?』とよく思うんです」

 ウエブページは、専門の言語で記載された指示の結果表示されている。その言語を例に円城さんは、涼しげな顔で理路整然とプログラムに潜む芸術性を語り、こう続けた。

 「それで、プログラミングのコードにもいいコードと悪いコードが当然ある。あいつが書いたコードはきれいだ、とか、感動的だとか…。そういう感性がすでにあるのだから、それを本を書くとき、読むときの枠組みとしてもってくる、といった形の交流がもっとあっていい」

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