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【話題の扉】「ひふみん」は芸術だ?! 硬派な思想誌「ユリイカ」が将棋を大特集した理由

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【話題の扉】
「ひふみん」は芸術だ?! 硬派な思想誌「ユリイカ」が将棋を大特集した理由

将棋の加藤一二三九段を特集した「ユリイカ」7月号(青土社・1400円+税) 将棋の加藤一二三九段を特集した「ユリイカ」7月号(青土社・1400円+税)

 羽生善治三冠(46)も、クラシック音楽を引き合いに出し〈ある意味で加藤先生とわたしは、多作という意味でバッハと重なりあうところがあるのではないかと個人的に思っています〉と語る。

 相手のミスをうまく拾った逆転勝ちがきわめて少なかったこと。もはや万事休す、と思っていた局面が突如必勝の局面へと反転した名人戦…。「直感精読」をうたう加藤九段の対局の歴史から、良い将棋を追い求める愚直な姿や独特の美的感性が伝わってくる。

 明石編集長は言う。

 「編集しながら感じたのは、やはり将棋の持つ『芸術性』です。何百年前に指された棋譜でも、そこには人間のひらめき、きらめきといったものが確かに宿っていて、ある種の美しさがある。合理的に相手の勝利の目をつぶしていくAI(人工知能)のような指し方が本当に強い将棋なのか-。強さの概念についてもいろいろ考えさせられました」

 その指摘は、6月の引退記者会見での加藤九段のこんな発言とも響きあう。

 「棋士としては名局の数々を指してきて、バッハやモーツァルトが今の人たちに感銘を与えるのと同じように、おこがましいけれども、文化遺産として遺していけば、人々の感動を得られるという自信がある」

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