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【谷賢一の演劇地獄道(16)】2.5次元で何が悪い

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【谷賢一の演劇地獄道(16)】
2.5次元で何が悪い

2.5次元の舞台で、人形劇団「ひとみ座」の友松正人さん(右)が「デジモン」に命を吹き込んでくれる 2.5次元の舞台で、人形劇団「ひとみ座」の友松正人さん(右)が「デジモン」に命を吹き込んでくれる

 今回の原作は平成11年にアニメシリーズ第1作が放映された伝説の作品「デジモンアドベンチャー」の最新映画「tri.」シリーズだ。最初に原作を見せてもらったとき、「これを舞台化したいと言うのか!」とそれこそ目を丸くした。原作では「デジモン」と呼ばれる体長60センチくらいのモンスターたちが歩き回り、さらに彼らは体長3メートルを超す巨大デジモンへと「進化」する。ムチャな題材だがワクワクした。老舗人形劇団「ひとみ座」に協力を依頼し「彼らに命を吹き込んでください」と頼み込んだら引き受けてくれた。人間と人形、そして映像の融合を、試してみたい。

 平均寿命まで生きるとしたら、僕はあと半世紀近く生きるだろう。今から50年前といえば、アングラ劇団が新宿にテントを張り始めた頃合いだ。新劇でも元気に付け鼻を付けていた時代である。50年後の演劇はどうなっているだろう? アニメ原作だというだけで2・5次元という特殊な呼び名で呼ぶこともなくなっているかもしれない。これから何ができるのか、存分に試してみたい。=毎月第3土曜日掲載

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