産経ニュース

【鑑賞眼】国立劇場・歌舞伎鑑賞教室「毛抜」 明朗闊達、愛嬌満点の弾正

エンタメ エンタメ

記事詳細

更新

【鑑賞眼】
国立劇場・歌舞伎鑑賞教室「毛抜」 明朗闊達、愛嬌満点の弾正

 無類の楽しさは、明朗闊達(かったつ)かつ愛嬌(あいきょう)満点の弾正の性格付け。さらに名優たちが作り上げた見得の数かずに魅了される。煙管を観察する場は型通りだが、天井を見つめ槍(やり)を構える場がさっそうとしている。腰元巻絹(まきぎぬ)(片岡孝太郎(たかたろう))と美男の若衆(隼人)双方を口説いてふられる図もおかしい。惜しいのは、幕外(まくそと)となっての引っ込み。拝領の太刀の扱いにもっと豪快な工夫があってよかったのでは。坂東彦三郎が悪家老役で精彩を放つ。24日まで、東京・半蔵門の国立劇場。(劇評家 石井啓夫)

「エンタメ」のランキング