産経ニュース

【鑑賞眼】国立劇場・歌舞伎鑑賞教室「毛抜」 明朗闊達、愛嬌満点の弾正

エンタメ エンタメ

記事詳細

更新

【鑑賞眼】
国立劇場・歌舞伎鑑賞教室「毛抜」 明朗闊達、愛嬌満点の弾正

 恒例の「歌舞伎鑑賞教室」。高校生を中心に歌舞伎の楽しさを伝える。第1部が解説「歌舞伎のみかた」、第2部に作品鑑賞。6月は、中村隼人が歌舞伎の仕組みや劇場機構などを解説する。

 鑑賞作品は、「毛抜」。市川團十郎家に代々伝わる「歌舞伎十八番」の一つ。「雷神不動北山桜(なるかみふどうきたやまざくら)」の3幕目に当たる。破天荒な筋立てながら、理知や機知を駆使した謎解きもあり、登場人物が善悪はっきり分かるいでたちなのも歌舞伎初心者にはうってつけだ。

 小野家の姫、錦の前(中村梅丸)との婚礼がはかどらない理由をただすため来訪した婚約者、文屋家当主の使者、粂寺弾正(くめでらだんじょう)(中村錦之助)が見たものは、髪が逆立つ奇病に取りつかれた錦の前の姿。が、頭に薄衣(うすぎぬ)をかぶると収まる様子に沈思黙考の弾正。取りだした毛抜が手を離すと踊る不思議に、煙管(きせる)と小柄(こづか)で試すと鉄製でない煙管だけ踊らない。はたと気付いた弾正が名探偵よろしく、小野家に渦巻く陰謀を暴き出す。

続きを読む

「エンタメ」のランキング