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【追悼】日下武史さん 「四季」ひと筋の芝居人生 劇評家・石井啓夫

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【追悼】
日下武史さん 「四季」ひと筋の芝居人生 劇評家・石井啓夫

舞台「鹿鳴館」に影山悠敏伯爵役で出演する日下武史さん=平成21年(上原タカシ撮影) 舞台「鹿鳴館」に影山悠敏伯爵役で出演する日下武史さん=平成21年(上原タカシ撮影)

 それから幾たび取材しただろう。「鹿鳴館」から11年。最後が4年前、四季創立60周年記念として四季広報誌が企画した創立メンバーインタビュー。日下さんが受けた最後の取材となったそうだ。82歳の日下さんは「身体を整えてまた、舞台に立ちたい」と語っていた。「やりたいのは、『エクウス』『ひかりごけ』『赤毛のアン』。実現不可能とは思うけど、『鹿鳴館』も」。晩年からのお付き合いだが、年の離れた兄のようで、「90歳まではやってよ」なんて軽口をきいた。「そうだね、静養のため外国にでも行くかね」。休みができると外国旅行が趣味だった。

 訃報は、静養先のスペインから届いた。5月15日、86歳。一生かけて劇団四季に尽くした俳優だった。スペインで永遠の眠りに就くなんて! 日下さんらしいおしゃれな幕切れだった。(寄稿)

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