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【TVの潮流】
韓流ドラマ BSでなお健在も「反日」文在寅政権誕生でファン離れ進む?
こう説明するのは、「BS12 トゥエルビ」で買い付けを担当する井上晴之介さん。復讐(ふくしゅう)、愛憎、出生の秘密、家族の絆…。韓流ドラマの設定には、こうした「お約束」が多いことが特徴で「50代以上のシニア層が中心となるBS視聴者の嗜好(しこう)に合致する。安定的な視聴率を確保できる」。
そのため、BS各社で「過去に国内で放送され、実績のある有名ドラマは放送権の争奪戦が起こっている」(井上さん)のが実情だ。2020年まで放送権を押さえられている作品もあるという。
反日新政権誕生で韓流離れに拍車か
かつての韓流ブームが外交問題で下火になったように、日韓関係は韓流ドラマの行方の重要な鍵を握る。
5月10日、大統領に就任した文在寅(ムン・ジェイン)大統領は反日色が強いとされ、朴槿恵(パク・クネ)政権で慰安婦問題をめぐり「最終的かつ不可逆的」解決をうたった日韓合意についての去就が注目されている。反日の風潮が強まれば、韓流ドラマのさらなるファン離れを誘発することも懸念される。