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【映画深層】今年は国産アニメ100年の節目の年! 忘れられた巨人、人形アニメーションの祖、持永只仁を知っているか

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【映画深層】
今年は国産アニメ100年の節目の年! 忘れられた巨人、人形アニメーションの祖、持永只仁を知っているか

上海美術電影で「ミャオと鳴くのは誰?」(1979年)制作の指導をする持永只仁(右)(東京国立近代美術館フィルムセンター提供) 上海美術電影で「ミャオと鳴くのは誰?」(1979年)制作の指導をする持永只仁(右)(東京国立近代美術館フィルムセンター提供)

12分の1秒分のアクションを計算

 「人形映画製作所は、58年の段階でたった8人のスタッフで作っており、非常に忍耐のいる仕事だった。多くの労力と時間を必要とし、長い作品を作るのは極めて難しかったといえる」と話す岡田さんによると、人形アニメーションの製作は、人間や動物の動きをじっくりと観察して分析した上で、12分の1秒単位で人形の動きを考えなくてはならないという。

 「映画は1秒24コマで成り立っているが、同じ絵が2コマあるので、1秒で12の動きが撮れる。つまり12分の1秒分のアクションを計算した上で、それを分解して考える能力が必要になる。特に難しいことの1つに水を注ぐ、水を飲む、という動きがあった。本当の水を使うとこぼれやすいので、とろみのある液体を使い、12分の1秒後の減り具合を考えて、注射器で吸い取って撮っていったそうです」と岡田さん。

 その後はアメリカ作品の下請けの仕事もこなし、代表作の「ルドルフ 赤鼻のトナカイ」(64年)は今も根強い人気を誇る。「怪物の狂宴」(67年)は、少年時代のティム・バートン監督(58)に強い衝撃を与え、製作・原案を手がけた人形アニメ映画「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」(ヘンリー・セリック監督、93年)につながっていった。

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