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山崎豊子原作×松嶋菜々子主演2夜連続「女の勲章」 演出家に聞く

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山崎豊子原作×松嶋菜々子主演2夜連続「女の勲章」 演出家に聞く

 銀四郎(玉木宏)に歯車を狂わされていく式子(松嶋菜々子)=フジテレビ提供  銀四郎(玉木宏)に歯車を狂わされていく式子(松嶋菜々子)=フジテレビ提供

 トップ女優、松嶋菜々子(43)主演のフジテレビ系「山崎豊子ドラマスペシャル 女の勲章」(15、16日後9・0)で演出を担当した西浦正記さん(48、FCC)は松嶋の魅力をこう語る。

 「見た目、演技力、オーラ…引き込まれる要素はいっぱいあるけど、圧倒的な清潔感でしょうか」

 「救命病棟24時シリーズ」のファイナル、昨年は「営業部長 吉良奈津子」で松嶋と仕事を共にした。

 「今回こんなにガッツリ組むのは初。松嶋さんは客観的に自分の役を見られていて想像範囲も広い女優さんなので質問も少ない。ある程度キャリアを積むとストップする人が多いけど、松嶋さんはどんどん成長している。視聴者のことも常に考える女優さん」

 主演女優に全幅の信頼を置き、「とにかくきれいに撮る。それから引き算の演出です」と西浦さんは話す。

 戦後間もない関西で小さな洋裁教室を始めた女性、大庭式子(松嶋)が、女の嫉妬が渦巻くファッション界で頂点まで上りつめる物語。式子と3人の弟子たち(ミムラ、相武紗季、木南晴夏)は商才に長けた若き男、銀四郎(玉木宏)の巧みな策略にはまり、虚栄心を刺激され、名誉と栄光を手にするために火花を散らしていく。また、式子の心の支えとなっていくも心に傷を抱える大学教授、白石(長塚京三)ら個性的で人間味あふれる登場人物たちが次々と登場する。

 山崎作品に初出演となる松嶋は「大変光栄であり身の引き締まる思いがしております。主人公の式子はファッションデザイナーとして成功しますが、その反面、憧れ、嫉妬、欲望、愛憎、お金、人間関係に翻弄され、人生の歯車が少しずつ狂っていきます」と説明する。

 西浦さんは「松嶋さんをはじめ、役に対して理解が深い人たちが多い。微妙な感情のコントロールを見事に演じていただいた。年配の方々には当時を思い出してもらい、時代の躍動感や人間の熱を感じてほしい」と初めてとなった2夜連続ドラマに文字通り熱い思いを託した。

 もう一つの見どころは、松嶋が身にまとうドレスの数々とパリロケだ。シフォンのドレスは、クリスチャン・ディオール初の女性デザイナーに就任したマリア・グラツィア・キウリさんの初コレクション。シースルーのドレスなどはフェミニズムをテーマに、女性らしい柔らかさと芯の強さを表現している。

 「白い巨塔」「大地の子」「沈まぬ太陽」など多くの映像化で知られる山崎作品。「女の勲章」は自身の出身地である関西を舞台に、緻密な取材に基づき虚飾のファッション界を重厚なタッチで描き出している。

 一方、「魔女の条件」「やまとなでしこ」「家政婦のミタ」などヒット作品を量産してきた松嶋。両者の“初顔合わせ”は時代を越え、作品に新しい息吹をもたらしてくれることだろう。(産経デジタル)

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