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【ニッポンの議論】音楽教室での演奏から著作権料を徴収へ 著作権法どう解釈 「なぜ問題になるのか理解に苦しむ」「著作権の公益性が問われている」

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【ニッポンの議論】
音楽教室での演奏から著作権料を徴収へ 著作権法どう解釈 「なぜ問題になるのか理解に苦しむ」「著作権の公益性が問われている」

「JASRACは当然の権利主張をしている」とする東京大教授でJASRAC外部理事の玉井克哉氏(右)と「著作権の公益性が問われる議論だ」とする 福井健策弁護士(竹中文撮影) 「JASRACは当然の権利主張をしている」とする東京大教授でJASRAC外部理事の玉井克哉氏(右)と「著作権の公益性が問われる議論だ」とする 福井健策弁護士(竹中文撮影)

 --音楽教室側からの訴訟も含めた法廷闘争になりかねない状況だ

 「JASRACは平成15年から大手音楽教室側と著作権料の徴収について協議を始めており、法律の定める手順に従って本格的に動き始めるのに約14年もかかった。独自の解釈を展開する弁護士もいるが、重要なのは裁判所の判断。近年の判決でほぼ決着がついており、音楽教室側に勝ち目は乏しい」

 --法廷闘争になったら、論点は著作権法が規定する「演奏権」だ

 「著作権法22条は、公衆に直接聞かせたり見せたりする目的で楽曲を演奏する演奏権は作曲家や作詞家が専有すると規定している。公衆とは不特定の人または多数の人。例えば、300人が入るような劇場に1人しか入らなかった場合で行われた演奏も『公衆に聞かせるための演奏』に当たる。音楽教室は不特定多数の生徒を受け入れているので、そこで1人を指導していたとしても、劇場と同じように公衆に対する演奏といえるだろう」

 --音楽教室での指導は「聞かせるための演奏」に該当するのか

 「先生が弾くのを生徒が聞かずに、どうやって勉強するのか。先生が生徒の鑑賞に耐え得るレベルで演奏できなければ、教室で指導なんてできない。先生は受講料をもらって教えているのに、聞かせるために演奏していないということにはならないだろう」

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