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【東日本大震災6年】考え伝え続ける「相馬高校放送局」、制作した作品公開 暗闇の先、きっと

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【東日本大震災6年】
考え伝え続ける「相馬高校放送局」、制作した作品公開 暗闇の先、きっと

かつて家があった場所でカメラを回す=映像作品「いつかきっと」から(c)相馬クロニクル かつて家があった場所でカメラを回す=映像作品「いつかきっと」から(c)相馬クロニクル

 高校生の視点で震災を伝える活動を続けている福島県相馬市の県立相馬高校放送局がこの6年間に制作した作品の一部が5日、東京都練馬区のギャラリーで公開された。震災直後の音声ドキュメンタリー、舞台公演の記録、映像ドキュメント…。原発事故後の福島で暮らす子供たちの複雑で切実な心情を映し出す作品群だ。生徒たちは「伝えなくては」という強い思いを持って活動している。(篠原知存)

戸惑いを生々しく

 震災直後の音声作品「緊急時避難準備不要区域より」と、翌年の映像作品「Girl’s Life in Soma」。学校のある場所は避難区域にならなかったが、放射線量が気にならないわけがない。「ただちに人体、健康に害はないので安全」とされた地域で暮らす子供たちの戸惑いを、生々しく等身大で描きだしたドキュメントだ。

 当時放送局の顧問で、現在は別の学校に勤務しながら、上映活動を支援する「相馬クロニクル」を主宰している渡部(わたのべ)義弘教諭は「作品を見せてもらって生徒たちの心の内を知った」と話す。日常生活では、生徒は震災のことをなかなか語ろうとしなかったという。「毎日心を痛めていたら自分がもたない。そのうちに、いろいろなことにまひしてしまう」。作品は、被災直後に明るく振る舞っていた女子高校生が抱えていた不安をすくい上げている。

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