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【鑑賞眼】東宝「ビッグ・フィッシュ」 川平の憎めなさ、輝かしい霧矢

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【鑑賞眼】
東宝「ビッグ・フィッシュ」 川平の憎めなさ、輝かしい霧矢

プロポーズの場面の川平慈英(左)と霧矢大夢(東宝提供) プロポーズの場面の川平慈英(左)と霧矢大夢(東宝提供)

 人は親を選べないが、この作品の主人公のような父親がいたら幸せだろうか。陽気で人付き合いはいいが、ホラ話が過ぎる。息子はそんな父親が信じられなくなり離れていく。しかし互いの本心は分かっていない。このミュージカルはそんな父子のすれ違い・和解をテーマに、外には見えない心の機微を描き出している。白井晃演出。

 ジャーナリストのウィル(浦井健治)は、ジョセフィーン(赤根那奈)との結婚式で父、エドワード(川平慈英(かびら・じえい))が大風呂敷を広げたのに怒りを爆発、以来不和が続いていた。ある日、母、サンドラ(霧矢大夢(ひろむ))から父が倒れたとの知らせ。病床でも父の大口は健在で、辟易(へきえき)とする。父の持ち物からウィルが不審な証書を見つけ、真相を探りに父の故郷を訪ねると、父の隠れていた顔を知るのだった。

 原作小説が2003年に映画化され、今度は映画を基にしたミュージカルが13年、米ブロードウェーで初演された。舞台は現在と過去の場面が交互に現れて進行する。

 父の“作り話”にも、多少の真実は宿っていた。イマジネーションいっぱいの劇世界は大げさでも、観客には躍動的で楽しい。

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