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映画「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」 音痴の歌姫、ユーモアと哀愁で

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映画「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」 音痴の歌姫、ユーモアと哀愁で

音楽を心から愛するフローレンス(メリル・ストリープ、左)はひどい音痴だった 音楽を心から愛するフローレンス(メリル・ストリープ、左)はひどい音痴だった

 壮絶な音痴であるフローレンスを演じるため、ストリープはまず、正確に歌う訓練を積んだ。「本人は正確に歌っているつもりだから、まず、それを習得しようと思った。そこから崩していきました」

 フローレンスは高度なレッスンを受け、壊滅的な歌を朗々と歌う。重い病に侵されながらも「音楽は私の人生」と命懸けで歌い続ける彼女を、ストリープが重層的に演じている。

 この作品でフローレンスに並んで重要な登場人物が夫のシンクレアだ。彼は妻のコンサート会場に事情をわきまえた“本当の音楽愛好家”だけを集めるべく奔走したり、酷評を載せた新聞を買い占めたりと、必死にフローレンスを現実から守り抜く。

 2人の関係は複雑で、シンクレアはフローレンスと別居している。今は別の女性と暮らしながらも、妻を愛し続ける男をグラントが好演。ストリープは「フローレンスの精神的な支えとなる伴奏者のコズメ(サイモン・ヘルバーグ)に、シンクレアがそっと嫉妬する場面がある。あれは好きな演技ですね」と話す。

 米アカデミー賞に19回ノミネートされ、3回受賞しているストリープ。演技について、「大切なのは好奇心。キャラクターに興味を持ち、歴史的背景も調べて人格を作り上げていくのです」と語る。

 「でも、カメラが回るまで共演者がどう演じるかは分からない。相手の演技に初めて接して、その場で反応する。それがまた楽しいんです」とほほ笑んだ。

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