産経ニュース

【映画深層】映画と演劇の醍醐味がぎっしり詰まった『貌斬り』の細野辰興監督

エンタメ エンタメ

記事詳細

更新

【映画深層】
映画と演劇の醍醐味がぎっしり詰まった『貌斬り』の細野辰興監督

映画「貌斬り KAOKIRI」の1場面 (C)2015 Tatsuoki Hosono/Keiko Kusakabe/Tadahito Sugiyama/Office Keel 映画「貌斬り KAOKIRI」の1場面 (C)2015 Tatsuoki Hosono/Keiko Kusakabe/Tadahito Sugiyama/Office Keel

 10本目の監督作として撮り上げたのは、映画と演劇が複雑に絡み合う斬新な作品だった。「シャブ極道」「竜二 Forever」の細野辰興監督(64)が手がけた「貌斬り KAOKIRI~戯曲『スタニスラフスキー探偵団』より~」(12月3日から東京・新宿K’S cinemaで公開)は、6年前に自ら演出した舞台劇を劇中劇の形で再構築。映画の中で描かれる芝居を演じる役者たちが、さらに別人格になりきってロールプレイを試みるという、三重にも四重にも積み重なった構造が見る者の五感を刺激する。(藤井克郎)

舞台で完結していた素材

 「僕はそんなに複雑でもないなという感じがしていますが、作った本人ですからね。今のところ、ごらんになったみなさんも割と理解していただいているような気がします。確かに作るのは大変でしたけどね」と細野監督は作品について苦笑混じりに語る。

 副題に「戯曲『スタニスラフスキー探偵団』より」とあるように、この映画は細野監督が自ら作、演出を手がけた芝居を基にしている。平成22年に初演された「スタニスラフスキー探偵団」は、往年の美男俳優、長谷川一夫が暴漢に顔を切られた事件をモチーフにした舞台劇で、この事件のことを映画化しようとする映画監督やプロデューサー、助監督、脚本家らが「貌斬り」の真相を探るべく、スターや暴漢になりきってロールプレイを行う。スタニスラフスキーとは、ロシアの演出家、コンスタンチン・スタニスラフスキーのことで、彼の提唱したリアリズムを追求する演技理論はハリウッドのスターにも大きな影響を与えた。

続きを読む

このニュースの写真

  • 映画と演劇の醍醐味がぎっしり詰まった『貌斬り』の細野辰興監督
  • 映画と演劇の醍醐味がぎっしり詰まった『貌斬り』の細野辰興監督
  • 映画と演劇の醍醐味がぎっしり詰まった『貌斬り』の細野辰興監督
  • 映画と演劇の醍醐味がぎっしり詰まった『貌斬り』の細野辰興監督
  • 映画と演劇の醍醐味がぎっしり詰まった『貌斬り』の細野辰興監督
  • 映画と演劇の醍醐味がぎっしり詰まった『貌斬り』の細野辰興監督

関連ニュース

【日台の絆・動画付き】故郷とは 台湾生まれの日本人たちの望郷の念を描くドキュメンタリー映画「湾生回家」 

「エンタメ」のランキング