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冨田勲の遺作「ドクター・コッペリウス」きょう初演 初音ミク「パ・ド・ドゥ」披露

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冨田勲の遺作「ドクター・コッペリウス」きょう初演 初音ミク「パ・ド・ドゥ」披露

冨田勲の遺作「ドクター・コッペリウス」に出演する初音ミク (c)Crypton Future Media,INC.www.piapro.net。 冨田勲の遺作「ドクター・コッペリウス」に出演する初音ミク (c)Crypton Future Media,INC.www.piapro.net。

 5月に死去した世界的な作曲家、冨田勲(享年84)の遺作が11、12の両日、東京・渋谷のオーチャードホールで世界初演される。タイトルは「ドクター・コッペリウス」で、冨田が他界する直前までスタッフと内容の打ち合わせをしていた意欲作。追悼特別公演と銘打たれ、晩年の最良のパートナーだったバーチャルシンガー、初音ミクが出演する。

 宇宙へ飛び立つことを夢想する主人公、コッペリウス(風間無限)と、異世界からきた少女(初音ミク)が織りなす物語。ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」などが冨田サウンドで表現される。

 「日本の宇宙開発の父」と呼ばれる工学者、糸川英夫氏にささげる作品だ。バレエにも興味を抱き、冨田の作品「惑星」で踊った糸川氏は生前、3次元映像との共演を願っていた。その夢を実現させようと、冨田がストーリー原案と音楽の構想の多くを遺した。物語には小惑星、イトカワも登場する。

 追悼公演ではイメージだけが残された第1、2楽章は欠番とし、第0楽章と3~7楽章を上演する。ことぶき光の演出、辻本知彦の振付で、ミクは生身のダンサーとパ・ド・ドゥを披露する。渡邊一正が指揮する東京フィルハーモニー交響楽団が演奏。ミクが出演する「イーハトーヴ交響曲」と代表作「惑星」も上演する。冨田の長男、勝(まさる)さんは「作品に込められた父の思いを聴いてほしい。最後まで感動を呼ぼうと考えた父の人生を誇りに思う」と語った。

 問い合わせはキョードー東京(電)0570・550・799。(竹中文)

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