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【ステージ 芸】元駐日ポーランド大使が脚本 政治犯として死んだポーランドの青年と、福島で息子を失った日本人がアウシュビッツで出会う… 新作能「鎮魂」

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【ステージ 芸】
元駐日ポーランド大使が脚本 政治犯として死んだポーランドの青年と、福島で息子を失った日本人がアウシュビッツで出会う… 新作能「鎮魂」

政治犯として死んだポーランドの青年と、福島で息子を失った日本人がアウシュビッツで出会う「鎮魂」(銕仙会提供) 政治犯として死んだポーランドの青年と、福島で息子を失った日本人がアウシュビッツで出会う「鎮魂」(銕仙会提供)

 第二次大戦中、ナチス・ドイツによる大量虐殺が行われたポーランド・アウシュビッツ強制収容所と東日本大震災で被害を受けた福島県のそれぞれの犠牲者を悼む新作能「鎮魂」(笠井賢一演出)が11月、ポーランドと日本の両国で初演される。ヤドヴィガ・ロドヴィッチ元駐日ポーランド大使が天皇、皇后両陛下の和歌も盛り込み、鎮魂の芸術である能の形式で台本を書いた。(飯塚友子)

                  

 作品の舞台は、アウシュビッツにあるビルケナウ博物館。福島で息子を失った日本人男性が日本人ガイドに同博物館を案内されると、庭掃きの老人(前シテ=観世銕之丞(てつのじょう))が登場。遺骨を集めるこの老人の呼び掛けで、政治犯として獄死した青年の霊(後シテ=銕之丞)がよみがえり、日本人男性と互いに悲しみを吐露。時空と国境を越え、父子の気持ちが通じ、再生と昇天の思いを分かち合う。

 ロドヴィッチ元大使は約30年前、東京大学で能を学び、実技を先代銕之丞に学んだ日本研究家。震災発生時は大使として日本におり、被災地の中高生を母国に招待するなど東北に深い思いを持つ。アウシュビッツで政治犯として獄死した叔父がおり、罪なき人びとが命を奪われる東北の悲劇と重なって見えた。

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