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山本周五郎の名作を語り、奏でる 女優の梶三和子が「ひとりがたりコンサート」

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山本周五郎の名作を語り、奏でる 女優の梶三和子が「ひとりがたりコンサート」

「ひとりがたりコンサート」を開催する女優の梶三和子 「ひとりがたりコンサート」を開催する女優の梶三和子

 女優の梶三和子が真心に生きる市井の姿を描いた山本周五郎の名作を語り、作曲家の加藤昌則が即興を交えた演奏で彩る「ひとりがたりコンサート」が28、29の両日、絵本塾ホール(東京都新宿区若葉)で開催される。15回目となる今回は黒澤明の名画「赤ひげ」に登場する「むじな長屋」のエピソードを取り上げ、声と音楽が織物のように重なり合いながら、深い思いを抱いて別れ別れとなった男女の物語をつづっていく。

 「ひとりがたりコンサート」は時代物を中心に女優活動を展開してきた梶が、山本周五郎の時代小説をよりすぐり、平成14年から毎年開催している。「周五郎の小説は心にぴたりと寄り添う美しい文章でつづられ、懸命に生きる人々の姿が胸を打ちます」と話す梶の語りは、登場人物のたたずまいを精妙に描き分け、背景となる世界も自在に姿を変えて鮮やかだ。

 「むじな長屋」は、重い胸の病を抱えながら実直に働き、稼ぎのほとんどを貧しい長屋の住民に分け与える車職人、佐八の秘められた物語。余命いくばくもない佐八は、長屋の裏で白骨死体が発見される騒ぎの中、かつて呉服屋の女中、おなかと夫婦だったことを語り始める。大火の日、おなかは行方不明となり、佐八は死んだものと絶望する。2年後、2人は偶然に再会するが、おなかは親が受けた恩義を果たすため、佐八が知らなかったいいなずけと結婚し、乳飲み子の母となっていた。やり場のない思いにくれる佐八の元に、おなかは再び身を寄せるが、その手には短刀が隠され、おなかは佐八の腕の中で息を引き取る…。

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