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【話の肖像画】写真家・篠山紀信(1)「なぜ写真家になったかって? 話すと3日くらいかかりますよ」

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【話の肖像画】
写真家・篠山紀信(1)「なぜ写真家になったかって? 話すと3日くらいかかりますよ」

篠山紀信さん(春名中撮影) 篠山紀信さん(春名中撮影)

 〈三島由紀夫、ジョン・レノンとオノ・ヨーコ、美空ひばり、山口百恵、宮沢りえ…。時代を象徴するスターたちを撮り続けてきた〉

 僕が「撮らせてください」と頼むわけじゃなくて、僕ならその人たちを面白く、強く表現してくれると期待するメディアからの要請ありきで撮っているわけです。でも雑誌の編集者は、時代が生んだ突出した人を選び、表紙やグラビアにするわけでしょ。だから結局、僕は時代を撮っていることになる。(坂東)玉三郎みたいに40年くらい撮り続けている人もいるし、出てきたばかりの人も撮る。もうAKB48じゃなくて、欅坂(けやきざか)46を撮っているんだから(笑)。

 60年近くやっていると、「何でそんなに長く続けられるんですか」「次のテーマは?」などとよく聞かれる。そんなこと、時代に聞いてくれ、と思うよ。時代が生んだ面白いヒト、コト、モノ。それらに果敢に寄っていって、一番いいタイミングで、一番いい角度から撮る。それを積み重ねていくと、写真が時代の映し鏡になっていくわけだよね。(聞き手 黒沢綾子)

                   ◇

 【プロフィル】篠山紀信

 しのやま・きしん 昭和15年、東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科に在学中、ライトパブリシティに入社。新進写真家として頭角を現し、数々の賞を受賞した。43年、フリーに。時代を象徴する人物を撮り続け、「激写」「シノラマ」など新しい表現や技術を切り開いてきた。刊行した写真集は300冊を超える。現在、原美術館(東京)と彫刻の森美術館(神奈川)などで個展が開かれている。

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