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二代目喜多村緑郎、1日から襲名公演 新派に新風「背負う気持ち」

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二代目喜多村緑郎、1日から襲名公演 新派に新風「背負う気持ち」

舞台「婦系図」の名場面「湯島の境内」ゆかりの新派の碑の前に立つ(左から)波乃久里子、市川月乃助、水谷八重子=東京都文京区の湯島天神春本由香 舞台「婦系図」の名場面「湯島の境内」ゆかりの新派の碑の前に立つ(左から)波乃久里子、市川月乃助、水谷八重子=東京都文京区の湯島天神春本由香

 新派は旧劇(歌舞伎)に対する現代劇として、明治中期の壮士芝居に始まり、発展。初代緑郎は中心的な女形で、「不如帰(ほととぎす)」など新派古典と呼ばれる名作の演出もほぼ手掛けた。

 それほどの大名跡襲名を月乃助は当初は躊躇(ちゅうちょ)した、と打ち明けるが、今は吹っ切れた表情だ。「新派の象徴的な名前を襲名する意味を考え、新派を背負う気持ちでやりたい。時代を超越し、歌舞伎や新派、新作、新国劇、新喜劇もみんなで作りたい」と夢は広がる。

 同公演で歌舞伎俳優、尾上(おのえ)松也(31)の妹、春本が新派に加入するのも明るい材料だ。

 「若い芽を伸ばすため、一致団結しなければいけない。彼女は希望の光だが、もっと光であふれる新派にしたい。この公演をその第一歩にしたい」と月乃助。歌舞伎の世界に導いてくれた亡き母や夭折(ようせつ)した妹、新派入りを「ブラボー」と祝福してくれた師匠の猿翁の思いもかみしめ、新派新時代を見据えている。

 出演はほかに水谷八重子(77)、波乃久里子(70)、英(はなぶさ)太郎、市川猿弥(えんや)(49)、市川春猿(しゅんえん)(45)、尾上松也。11日まで。昼はほかに、「振袖纏(ふりそでまとい)」。「口上」あり。(電)0570・000・489。

                   

【プロフィル】初代喜多村緑郎

 きたむら・ろくろう 本名・六郎。1871~1961。新派女形俳優。明治29年、大阪で劇団新派の礎の一つ「成美団」を結成。帰京後、「婦系図」のお蔦(つた)や「日本橋」のお孝など泉鏡花作品に数多く主演。昭和23年、芸術院会員。30年人間国宝。

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